技術書を読む時の問題意識について(答えはまだない)

2017-09-19 / [linux] [kernel] [reading] [book]

何か学習したい、と思う動機があるとする。

現在の僕の場合は「仕事の関係でLinuxカーネルについておさえておきたい」とか。

学習したいので何らかの書籍を参照することになる。

問題

読んでいる内容が頭に定着していない感覚

購入した詳解Linuxカーネルでは「メモリアドレッシング」の章で、 ハードウェアの仕様も含めて、章タイトルについての詳細な説明がなされている。

どうもこれを読んで頭に入っていると感じない。

そもそもセグメンテーションて何だ、というのがわからない状態で読み出す。

何故か

そもそもメモリアドレッシングについての問題意識がない。 気にしたことがないし、それについて知りたいと思うような動機づけの体験がない。

なので読んだところで「読まされている」状態から抜け出せない。

逆説的に、メモリアドレッシングにまつわる問題に過去出会っていて、 どうしても詳細まで掘り下げたかった人はよく頭に入ることだろう。

書籍を読んでいて「なるほど」と思うには、 まずそれを解きたいと思うなりに本人の中に謎みたいなものが定着している必要がある。 これまでの体験により伏線だけが溜まっている状態だ。

書籍を読むことで体験した事実に対する説明がなされて、 伏線回収がおこなわれる。 この時に初めて「なるほど」と納得する。

僕が頭に定着する、と言っているのはこの変化のことを指す。

つまり、僕は伏線を持たずに伏線回収の説明をされている状態なわけだ。

どうしたらいいのか

2つくらい思いついた。

1. 愚直にわからないところを調べる

読み進めるにあたって解らないところを新しく問題意識の対象と捉えて解きにかかる、という考え方。

Intelアーキテクチャまで知らないとだめなのでは。 いったいどこまで深く潜ったらいいのだろう。

DMACも調べないといけない。

足元に広がるハードウェアの世界は広すぎて探索の意欲が減っていきそうだ。

2. 解ったことを整理して解らなかったところを記録する

たぶん現実的な解法。

「あとでがんばる」という判断で不明なところを棚上げにして進む。

詳解Linuxカーネルは頭から読んでいくような章立てに必ずしもなっていないし、 これからも細部でわからないところが想像以上に出てくるだろう。

これにいちいち付き合って深堀していると前進感も得られないし、 きっとどこかで挫折するだろう。

シナリオを進めるためにはいったん「逃げる」コマンドを使うことも必要だということかな。

大事なのはあとで「戻ってくる」ことだけれど、うーん、戻ってくる気が起きるかどうか。。。。

まとめ

書籍を読んで納得するには、知りたい問題が頭の中に既に用意されている方が良い。

といっても書籍に書いてあること全てに対して問題意識を持っているということはまず無い。

なので納得に至らないなら、一度進んでまた戻ってくる方が精神衛生に良さそう。

結城浩さんの数学ガールは問題意識の発露からストーリーに乗せて語るので、読者が露頭に迷うことが少ないのかな、と脱線しながら思った。